悪魔は夜に笑う
「たぶんあれでしょ、ガルバの女は冷たく突き放したのに、元カノには優しかったから勘違いしたんじゃないかなって」
「おっしゃる通りです……」
しかし、蒼士郎くんの冷静な考察に頭を垂れる。
蒼士郎くんって興味のない子にはとことん塩対応だから、なおさら私は不安になってしまったのだ。
「もう好きじゃないけど、突然家に来るって怖いじゃん。穏便に帰そうと思って割と丁寧に接した」
「確かに元恋人が急に玄関前に立ってたら怖いかも」
でも、逆の立場で考えれば私も簡単なこと。
当たり障りのないことを言って穏便に済ませようとするかも。
「けど驚いた。本当にキューピットとしての素質があるなんて」
「ほら言ったでしょ!友達も私の力にあやかって元彼とヨリ戻したりしたんだから」
「ふははっ」
キューピットの力を体感した蒼士郎くんはなぜか笑い出す。
だけどあまりに綺麗な顔で笑うから見とれて私も気が抜けた。
ずるい男だ。笑顔ひとつで人の心を魅了して釘付けにしてしまうのだから。
「笑わないで。私はこのせいで29年間悩んでるんだから」
「もう悩まなくてよくなるから怒んないで」
こぼれるような笑みを保ったまま立ち上がって、それから私の手を引いて立ち上がらせる。
にこやかな表情が眩しくて目がチカチカする。
こんなに笑う男だったっけ。目を慣らすように瞬きを繰り返すと、蒼士郎くんら言葉を発するために口を開いた
「タイムリミット決めておこう。それまで俺を見極めて。
あゆなさんのお眼鏡に適うようだったら、そのまま俺と結婚して」
「おっしゃる通りです……」
しかし、蒼士郎くんの冷静な考察に頭を垂れる。
蒼士郎くんって興味のない子にはとことん塩対応だから、なおさら私は不安になってしまったのだ。
「もう好きじゃないけど、突然家に来るって怖いじゃん。穏便に帰そうと思って割と丁寧に接した」
「確かに元恋人が急に玄関前に立ってたら怖いかも」
でも、逆の立場で考えれば私も簡単なこと。
当たり障りのないことを言って穏便に済ませようとするかも。
「けど驚いた。本当にキューピットとしての素質があるなんて」
「ほら言ったでしょ!友達も私の力にあやかって元彼とヨリ戻したりしたんだから」
「ふははっ」
キューピットの力を体感した蒼士郎くんはなぜか笑い出す。
だけどあまりに綺麗な顔で笑うから見とれて私も気が抜けた。
ずるい男だ。笑顔ひとつで人の心を魅了して釘付けにしてしまうのだから。
「笑わないで。私はこのせいで29年間悩んでるんだから」
「もう悩まなくてよくなるから怒んないで」
こぼれるような笑みを保ったまま立ち上がって、それから私の手を引いて立ち上がらせる。
にこやかな表情が眩しくて目がチカチカする。
こんなに笑う男だったっけ。目を慣らすように瞬きを繰り返すと、蒼士郎くんら言葉を発するために口を開いた
「タイムリミット決めておこう。それまで俺を見極めて。
あゆなさんのお眼鏡に適うようだったら、そのまま俺と結婚して」