悪魔は夜に笑う
今日はベタなデートをする予定。
映画を一緒に観てその後カフェで感想を言い合うのだ。
蒼士郎くんは今夜仕事だから16時には解散しないといけない。
そのために早く家を出ないと。現在9時15分。なんとか10時には家を出たい。
ひとまず顔を洗おうと洗面所へ。
ところが蒼士郎くんが後から付いてきて、なぜか背後からハグをしてきた。
首元に顔を埋めてかなり密着してくる。
待って、今甘えるタイミングじゃないんだけど。
「愛結那、好きだよ」
目線の先の鏡に映る蒼士郎くんの口元が不自然に上がっている。
あ、これ時間がなくて慌てる私を見て楽しんでるな。
ならば私もそれ相応の対応をいたそう。
「よーしよしかわいいね。あれヘアバンドどこやったったっけ」
わざと雑に頭を撫でてヘアバンドを探す。
いつもS字フックにかけてるのにこういう時に限って見つからない。
洗濯機の上に無造作に落ちてたからそれを拾って再び鏡を見つめる。
「ふ、ふふ……」
すると蒼士郎くんは今度は肩を震わせて笑っていた。
「え、なに?」
「あゆなさんってせっかちだよね。付き合いたてなんだからもっと動揺していいのに」
「困らせたろって魂胆が丸見えだからですー。時は金なりっていうやろ。ときめきに負けてるわけにいかないんよ!」
ほらやっぱり。この男は時間のない中甘えることで私を困らせようとしていた。
その後も蒼士郎くんは何かとちょっかいをかけてきたけど、なんとか10時10分には家を出た。
映画を一緒に観てその後カフェで感想を言い合うのだ。
蒼士郎くんは今夜仕事だから16時には解散しないといけない。
そのために早く家を出ないと。現在9時15分。なんとか10時には家を出たい。
ひとまず顔を洗おうと洗面所へ。
ところが蒼士郎くんが後から付いてきて、なぜか背後からハグをしてきた。
首元に顔を埋めてかなり密着してくる。
待って、今甘えるタイミングじゃないんだけど。
「愛結那、好きだよ」
目線の先の鏡に映る蒼士郎くんの口元が不自然に上がっている。
あ、これ時間がなくて慌てる私を見て楽しんでるな。
ならば私もそれ相応の対応をいたそう。
「よーしよしかわいいね。あれヘアバンドどこやったったっけ」
わざと雑に頭を撫でてヘアバンドを探す。
いつもS字フックにかけてるのにこういう時に限って見つからない。
洗濯機の上に無造作に落ちてたからそれを拾って再び鏡を見つめる。
「ふ、ふふ……」
すると蒼士郎くんは今度は肩を震わせて笑っていた。
「え、なに?」
「あゆなさんってせっかちだよね。付き合いたてなんだからもっと動揺していいのに」
「困らせたろって魂胆が丸見えだからですー。時は金なりっていうやろ。ときめきに負けてるわけにいかないんよ!」
ほらやっぱり。この男は時間のない中甘えることで私を困らせようとしていた。
その後も蒼士郎くんは何かとちょっかいをかけてきたけど、なんとか10時10分には家を出た。