悪魔は夜に笑う
上機嫌に歌いながらシャワーを浴びて、スッキリした状態でリビングへ。
すぐに寝ようとベッドに近づいたら、ソファに座っていた蒼士郎くんが背後から巻き付くように抱きついてきた。


「で、30までに2人でしたっけ?」

「……なんの話?」

「双子ならいけるな」


30までにふたり?双子ならいける?
あれ、私蒼士郎くんに30までに子ども2人欲しいって話したっけ。
問題はなんで今その話題を出してくるんってこと。


「あゆなさん、こっち向いて」


密着して喋られると、体の中で蒼士郎くんの声が反響するみたいでぞくぞくする。
声に従うと唇を奪われた。吐息すら貪るような濃密なキスに酸欠になりそう。


「待ってどこでスイッチ入ったん!?」

「さあ、どこだろうね」


この男、こんなベロンベロンに酔っ払った酒臭い女相手にヤる気だ。
しかもすっぴんだし食べ過ぎ飲みすぎてお腹張ってるし。
そんな私に興奮するって、よっぽど私が好きってこと?

そうこうしているうちに押し倒され、逃げ場がなくなった。
逃げる気も失せる。だって想いが通じ合っている相手に抱かれる快楽を知ってしまえば拒否なんてできない。
結局体を許してしまい、翌日は二日酔いと全身の倦怠感でヘトヘトだった。
< 155 / 181 >

この作品をシェア

pagetop