悪魔は夜に笑う
「あれ、これ蒼士郎にあげたやつなんだけどなんで愛結那ちゃんが持ってるの?」
「あ、えっと……」
それは璃世ちゃんお手製の猫のキーホルダー。
蒼士郎くんにあげたはずなのになんで私が持ってるのか疑問に思うよね。
どう説明しよう。蒼士郎くん璃世ちゃんに付き合ってること言ってないだろうし。
すると、トイレの扉が開いて蒼士郎くんが現れた。
「え、なんでいるの」
「いらっしゃいませくらい言ってよ」
「まだ開店前だから」
蒼士郎くんは表情筋をまったく動かさず璃世ちゃんを見て固まった。
いい意味でも悪い意味でも、職場ではこの男は態度を変えない。
それにしても璃世ちゃんには素が出過ぎてるというか愛想悪いな。
「マスターの忘れ物届けに来てくれたんだって」
「ああ、そういうこと」
仏頂面のままバックヤードに行ってしまったけど璃世ちゃんは特に気にせず、いつの間にかキーホルダーを引っ張り出して手のひらの上で転がして遊んでいた。
すると、何か閃いたように目を丸くする。
「そっか、蒼士郎にカモノハシあげたから愛結那ちゃんがもらってくれたんだ。やっぱり女の子が持ってた方がかわいい」
そういう解釈をしてくれてホッとした。
だって付き合ってるって知ったら心配されるだろうから。
男運ない私とクズっぽい蒼士郎くんがくっついてるなんて知ったらびっくりするだろうな。
「あ、えっと……」
それは璃世ちゃんお手製の猫のキーホルダー。
蒼士郎くんにあげたはずなのになんで私が持ってるのか疑問に思うよね。
どう説明しよう。蒼士郎くん璃世ちゃんに付き合ってること言ってないだろうし。
すると、トイレの扉が開いて蒼士郎くんが現れた。
「え、なんでいるの」
「いらっしゃいませくらい言ってよ」
「まだ開店前だから」
蒼士郎くんは表情筋をまったく動かさず璃世ちゃんを見て固まった。
いい意味でも悪い意味でも、職場ではこの男は態度を変えない。
それにしても璃世ちゃんには素が出過ぎてるというか愛想悪いな。
「マスターの忘れ物届けに来てくれたんだって」
「ああ、そういうこと」
仏頂面のままバックヤードに行ってしまったけど璃世ちゃんは特に気にせず、いつの間にかキーホルダーを引っ張り出して手のひらの上で転がして遊んでいた。
すると、何か閃いたように目を丸くする。
「そっか、蒼士郎にカモノハシあげたから愛結那ちゃんがもらってくれたんだ。やっぱり女の子が持ってた方がかわいい」
そういう解釈をしてくれてホッとした。
だって付き合ってるって知ったら心配されるだろうから。
男運ない私とクズっぽい蒼士郎くんがくっついてるなんて知ったらびっくりするだろうな。