悪魔は夜に笑う
流星群か。29年の人生で初めて見たかもしれない。
こんなにも心が晴れやかになる光景だとは思わなかった。
流れ星が空を駆けるたび、集まった人々から楽しそうな歓声や笑い声が聞こえる。
なんて平和な空間なんだろう。くすりと笑うと、蒼士郎くんが両手を広げる。
いつの間にか手に持っていたブランケットを私の肩に掛けてくれるらしい。
失恋ばかりでもはや恋愛初心者な私はそんな小さな気遣いにもキュンとする。
「似合ってるね、チャウチャウのブランケット」
しかし、耳を疑う発言にときめきが塵と化す。
かけてくれたブランケットを外して手に持って観察してみる。
私の体をすっぽり覆えるほどのブランケットには、暗がりでも分かるほど大きくプリントされたチャウチャウの子犬の姿が。
さすが関西文化で育った女を彼女に持つ男。ロマンチックなんて度外視で笑いに走りやがった。
「よう見つけたなこんなん!ロマンチック台無しやん」
「あゆなさんなら喜んでくれると思って。早めのクリスマスプレゼント」
「こんなん家でしか使えんわ……いや、職場に持ってったらウケるかな」
デザインは物申したいが機能性は抜群。ふわふわの毛布みたいな手触りで冬の刺すような風も凌げる。
再び肩から羽織ると「ぜひ職場に持っていって」なんて言いながら蒼士郎くんが肩を寄せてきた。
こんなにも心が晴れやかになる光景だとは思わなかった。
流れ星が空を駆けるたび、集まった人々から楽しそうな歓声や笑い声が聞こえる。
なんて平和な空間なんだろう。くすりと笑うと、蒼士郎くんが両手を広げる。
いつの間にか手に持っていたブランケットを私の肩に掛けてくれるらしい。
失恋ばかりでもはや恋愛初心者な私はそんな小さな気遣いにもキュンとする。
「似合ってるね、チャウチャウのブランケット」
しかし、耳を疑う発言にときめきが塵と化す。
かけてくれたブランケットを外して手に持って観察してみる。
私の体をすっぽり覆えるほどのブランケットには、暗がりでも分かるほど大きくプリントされたチャウチャウの子犬の姿が。
さすが関西文化で育った女を彼女に持つ男。ロマンチックなんて度外視で笑いに走りやがった。
「よう見つけたなこんなん!ロマンチック台無しやん」
「あゆなさんなら喜んでくれると思って。早めのクリスマスプレゼント」
「こんなん家でしか使えんわ……いや、職場に持ってったらウケるかな」
デザインは物申したいが機能性は抜群。ふわふわの毛布みたいな手触りで冬の刺すような風も凌げる。
再び肩から羽織ると「ぜひ職場に持っていって」なんて言いながら蒼士郎くんが肩を寄せてきた。