悪魔は夜に笑う
「ほかのお客さんに迷惑なので黙ってください」
自然と引き寄せられるような、落ち着いた男の声。
顔を上げれば目元が特徴的な容姿の整った男が。
凛々しい眉に涼しげな目元。妙に色気があるのは長いまつ毛のせいか。
鼻も口も、パーツは全て癖のない美しい造形でバランスもいい。
今夜の髪型は七三分けでスタイリッシュで硬派な印象。
顔も良ければ声も良し。もちろん腕前はマスターのお墨付き。
彼は売れっ子バーテンダーの蒼士郎くんだ。
蒼士郎くんは所作も美しく、指先の動きひとつですら洗練されている。
心地いい空間を演出する技術も大したもので、実際彼目当てに訪れる客も多い。
「傷心の客に黙れって人の心無さすぎない?」
「またフラれたんですね。何連敗ですか」
だけど常連の私に対してなんかガサツな対応だし超生意気。
客の悩みを鼻で笑いやがった。
「慰めろって可愛げ無い!ここに来た頃は超可愛かったのに!」
なんでよ、出会った時はこんな子じゃなかったのに。
蒼士郎くんは20歳で大学中退して路頭に迷っているところを、この店のマスターに拾ってもらい、彼なりに恩義を感じて真面目に頑張っている。
黒田蒼士郎なんて戦国武将みたいな名前だけど本名らしい。
この前、免許証の色が何色かって話になって見せてもらったし。
あゆなさん青なんすねってバカにされたのは許さないけど。
自然と引き寄せられるような、落ち着いた男の声。
顔を上げれば目元が特徴的な容姿の整った男が。
凛々しい眉に涼しげな目元。妙に色気があるのは長いまつ毛のせいか。
鼻も口も、パーツは全て癖のない美しい造形でバランスもいい。
今夜の髪型は七三分けでスタイリッシュで硬派な印象。
顔も良ければ声も良し。もちろん腕前はマスターのお墨付き。
彼は売れっ子バーテンダーの蒼士郎くんだ。
蒼士郎くんは所作も美しく、指先の動きひとつですら洗練されている。
心地いい空間を演出する技術も大したもので、実際彼目当てに訪れる客も多い。
「傷心の客に黙れって人の心無さすぎない?」
「またフラれたんですね。何連敗ですか」
だけど常連の私に対してなんかガサツな対応だし超生意気。
客の悩みを鼻で笑いやがった。
「慰めろって可愛げ無い!ここに来た頃は超可愛かったのに!」
なんでよ、出会った時はこんな子じゃなかったのに。
蒼士郎くんは20歳で大学中退して路頭に迷っているところを、この店のマスターに拾ってもらい、彼なりに恩義を感じて真面目に頑張っている。
黒田蒼士郎なんて戦国武将みたいな名前だけど本名らしい。
この前、免許証の色が何色かって話になって見せてもらったし。
あゆなさん青なんすねってバカにされたのは許さないけど。