悪魔は夜に笑う
「あゆなさん、再来週の月曜空いてる?」


食後のケーキが運ばれ、熱心に撮影していると予定を尋ねられた。
再来週は7月の第3月曜日。あれ、その日って海の日で祝日では?


「再来週?ああ、祝日だっけ」

「俺もその日休みだから一緒に出かけない?」


そうか、月曜日はお店が定休日。蒼士郎くんも休みなんだ。
また誘ってくれて嬉しい。7月の祝日の存在に今気づいたくらいだから予定はない。
でも意地悪したくなって即答はしなかった。


「えー?予定どうだっけなあ」


スマホのカレンダーアプリを立ち上げて予定を見る。
蒼士郎くんに見えるように傾けると覗き込んできた。


「まっさらだ。決まりですね」


祝日の日に予定がないことを確認すると蒼士郎くんはなぜか得意げ。


「何するの?」

「夏っぽいことしたい気分」

「水着は着れないよ。ちょっとお腹周りが……」

「知ってる。お腹周りっていうかあゆなさん全体的に丸くなったよね」


夏っぽいことというから海を連想した。水着を断ると歯に衣着せぬ失礼発言。
ええ、おっしゃる通りです。20代後半から拍車をかけるように体重増加しております。


「……うん、蒼士郎くんと初めて会った時から10kg太ったよ」

「出会った時は細すぎて心配だったから今くらいがいいと思うよ」


出会った頃は身長170近くで40kg台だったからガリガリだった。
10kg太ったところで標準体型だからいいかって思ったけど増えたのはほとんど体脂肪だから体を引き締めたい。
夏だから露出も増えるし久々に頑張ってみようかな。
< 65 / 181 >

この作品をシェア

pagetop