悪魔は夜に笑う
蒼士郎くんの顔が近づいてくる。目を瞑るとつん、と唇に何か当たった。
ついばむようなキスに目を開く。蒼士郎くんは微笑んでいて、私の肩を押してゆっくり押し倒してきた。

待ってここでする気?明るいしお風呂入ってないから嫌なんですけど!


「待って、飲んですぐ動いたら吐くって」

「あゆなさん全然飲んでないでしょ」

「それに、殿方ってお酒が入ると最後まで至らないって聞いたんですが?不完全燃焼は蒼士郎くんも嫌でしょ!」

「俺、酒入ってても関係ないけど」


せめてどうにかシャワーを浴びたくてこの場を逃げようとするが、蒼士郎くんは腰を押し付けてきて硬いものが太ももに当たった。

もう臨戦態勢に入ってらっしゃる。
どうしよう。こうなると蒼士郎くんって頑固になるんだよな。
まるで嫌がる私で楽しんでるみたいに。


「なんで嫌がるの?」

「お風呂入ってないし。汗かいたからシャワー浴びさせて」

「じゃあ行こう」


やっぱり、その気になってしまっている蒼士郎くんに待ったをかけるのは無理だった。
腰を上げた蒼士郎くんに腕を引っ張られ、反動で立ち上がる形に。


「一緒に入るの!?」


この男、何かと一緒に風呂に入りたがるのはなんで?
こんなこともあろうかと、念のため裸になってもいいように準備してきたけど。
まあいいや、一緒に入ってやったら気が済むかもしれない。
蒼士郎くんに手を引かれバスルームに向かった。
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