悪魔は夜に笑う
予想はついていたけど、蒼士郎くんが達した後に腰が抜けてしまった。
ガクガクと震えて様子はまるで生まれたての子鹿。
蒼士郎くんは笑ってたけど心配してくれて、夏だけど湯船にお湯を入れて足腰が回復するのを待つことにした。


「夜も蒼士郎くんが家にいるのって変な感じ」

「今日1日ずっと一緒にいたね」


湯船に一緒に入るのはこれが初めてだ。
体操座りの蒼士郎くんの足の間にちょこんと座ってるんだけど、なんで折り曲げた膝が私の肩辺りにあるの。脚長すぎじゃない?


「愛結那さん、好きだよ」


脚の長さに謎の怒りを抱いていると不意打ちを食らった。
最中ではな事後に好きって言えるなんて相当本気じゃないこの男?
それとも酔いの影響か。


「早くあゆなさんから好きって言って欲しい。俺頑張るから」


蒼士郎くんは後ろから腕を回して抱きしめてきた。
いちいちときめくな、と言い聞かせても心臓は徐々に脈が早くなっていく。


「もしかして酔いが回ってる?」

「飲んだ後に運動したからそうかも」


気まぐれな甘え方は心臓に悪い。
どうにか気を逸らすことに成功したけどしばらく蒼士郎くんは甘えモードだった。
その夜は暑いのにくっついて寝て、翌朝私が出勤する時間に一緒に家を出た。
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