悪魔は夜に笑う
赤嶺くんがお店に戻ってきて2週間が経った。
口コミで名物バーテンダーが帰ってきたらしいと広がったおかげで大盛況。金曜日は予約しないと常に満席。
今日は木曜日だから空いてた。でもバーテンダーは3人体制で忙しそうだ。
21時を過ぎた頃、裏で作業をしていたマスターがカウンター席に顔を出してきた。
しかしベストを脱いで蝶ネクタイも外している。
客足が落ち着いたから帰るのかな。
「あれ、マスター帰るんですか?」
「はい、そろそろお暇します」
マスターがお辞儀をしたその時だ。
「ええっ、待ってください!」
隣のカウンター席にいた女の子が声を上げ、挙手してマスターの注意を引いた。
長い金髪で色白の20代前半くらいの女の子。
顔ちっちゃ。目が大きくてモモンガみたい。なにこの子超可愛いんですけど。
その子はマスターが近づいてくると両手を合わせて拝んだ。
「このバーで出会って結婚した人多いんですよね。だから恋が成就するパワースポットって聞いて。私と蒼士郎くんをくっつけてください!」
え、何それ初耳なんだけど。
恋が成就するパワースポット?じゃあなんで私は成就してないの。
そしてここまで堂々と蒼士郎くんを狙う子って初めてかも。
でも、それが嫌味にならないほど素直で可愛い子だという印象を受けた。
なんというか嫌味な部分が全くない。
「たぶん、キューピットは僕じゃなくて彼女じゃないかな」
するとマスターは私と目を合わせて苦笑いする。
なにぃ!?もしかしてここでも他人の縁を結んでるの!?
口コミで名物バーテンダーが帰ってきたらしいと広がったおかげで大盛況。金曜日は予約しないと常に満席。
今日は木曜日だから空いてた。でもバーテンダーは3人体制で忙しそうだ。
21時を過ぎた頃、裏で作業をしていたマスターがカウンター席に顔を出してきた。
しかしベストを脱いで蝶ネクタイも外している。
客足が落ち着いたから帰るのかな。
「あれ、マスター帰るんですか?」
「はい、そろそろお暇します」
マスターがお辞儀をしたその時だ。
「ええっ、待ってください!」
隣のカウンター席にいた女の子が声を上げ、挙手してマスターの注意を引いた。
長い金髪で色白の20代前半くらいの女の子。
顔ちっちゃ。目が大きくてモモンガみたい。なにこの子超可愛いんですけど。
その子はマスターが近づいてくると両手を合わせて拝んだ。
「このバーで出会って結婚した人多いんですよね。だから恋が成就するパワースポットって聞いて。私と蒼士郎くんをくっつけてください!」
え、何それ初耳なんだけど。
恋が成就するパワースポット?じゃあなんで私は成就してないの。
そしてここまで堂々と蒼士郎くんを狙う子って初めてかも。
でも、それが嫌味にならないほど素直で可愛い子だという印象を受けた。
なんというか嫌味な部分が全くない。
「たぶん、キューピットは僕じゃなくて彼女じゃないかな」
するとマスターは私と目を合わせて苦笑いする。
なにぃ!?もしかしてここでも他人の縁を結んでるの!?