食事のたびに目が合うイケメン営業課長は、どうやら食べることが好きらしい(?)
「いえ、幸せそうな顔で食べるから、ついおいしそうに見えてしまって」
「私、そんな顔してますか……?」
「してる。いつも料理を前にすると笑ってるから可愛いな――……っていうのは聞かなかったことにしてください」
そんなことを言って、彼がもくもくとご飯を食べ始める。
一瞬、彼の口からとんでもない言葉が漏れ聞こえた気がしたけれど、私は気のせいだと思うことにして生姜焼きを頬張った。
だって、私はどこにでもいる普通のOLだ。むしろ、小綺麗にしているOLと比べたら手抜きしているほうかもしれない。
寝癖を直すくらいのことはしても、朝から髪を巻いたり、ヘアアレンジしたりすることはないし、化粧も最低限だ。服だって組み合わせを考えなくてもいいという理由だけで楽なワンピースを選びがち。
可愛いからは遠く離れているし、二十八歳というアラサーもアラサーな私に可愛いという形容詞は似合わない。
それでもなんの間違いか、彼から可愛いという言葉を貰えた気がしてむず痒い気持ちになる。
彼は最後までご飯を食べきると、社用携帯に着信が入ったのか、電話をしながら席を立ってしまった。
「私、そんな顔してますか……?」
「してる。いつも料理を前にすると笑ってるから可愛いな――……っていうのは聞かなかったことにしてください」
そんなことを言って、彼がもくもくとご飯を食べ始める。
一瞬、彼の口からとんでもない言葉が漏れ聞こえた気がしたけれど、私は気のせいだと思うことにして生姜焼きを頬張った。
だって、私はどこにでもいる普通のOLだ。むしろ、小綺麗にしているOLと比べたら手抜きしているほうかもしれない。
寝癖を直すくらいのことはしても、朝から髪を巻いたり、ヘアアレンジしたりすることはないし、化粧も最低限だ。服だって組み合わせを考えなくてもいいという理由だけで楽なワンピースを選びがち。
可愛いからは遠く離れているし、二十八歳というアラサーもアラサーな私に可愛いという形容詞は似合わない。
それでもなんの間違いか、彼から可愛いという言葉を貰えた気がしてむず痒い気持ちになる。
彼は最後までご飯を食べきると、社用携帯に着信が入ったのか、電話をしながら席を立ってしまった。