サヨナラを言う準備は出来ていた。
学校ではふたりでいると、すぐにからかいの視線をあちこちから向けられるので、なかなか落ち着いて話せない。
でも私は前より笹森くんと話す時間を心地よく感じていたから、今日会えてよかった。聞きたいこともあったし。
「笹森くんは……経済学部志望だっけ」
「ああ。一応な」
一応な。それで、終わり?
笹森くんは、私に話すつもりがないんだ。東京の大学に行こうとしていることを。
どうして? 秘密にする必要がある?
それとも……話す必要がない。そう思っているのかな。私が、彼をフッたから。話しても意味がないってことなのかな。
「……大学行っても、サッカー続けるの?」
「ん。まあ、多分」
「……嘘つき」
私が立ち止まりそう呟くと、笹森くんも立ち止まり振り返る。
ぐんと背の伸びた笹森くんは、驚いたように私を見下ろした。
でも私は前より笹森くんと話す時間を心地よく感じていたから、今日会えてよかった。聞きたいこともあったし。
「笹森くんは……経済学部志望だっけ」
「ああ。一応な」
一応な。それで、終わり?
笹森くんは、私に話すつもりがないんだ。東京の大学に行こうとしていることを。
どうして? 秘密にする必要がある?
それとも……話す必要がない。そう思っているのかな。私が、彼をフッたから。話しても意味がないってことなのかな。
「……大学行っても、サッカー続けるの?」
「ん。まあ、多分」
「……嘘つき」
私が立ち止まりそう呟くと、笹森くんも立ち止まり振り返る。
ぐんと背の伸びた笹森くんは、驚いたように私を見下ろした。