ある日再会した幼なじみからの求愛が止まりません!
私は思わずコンロの火を止めて、彼の方を見てしまった。昔私を振った、恋愛の歯車を狂わせた男の子。私は「……忘れるわけないでしょ」と俯いてぼそっと言った。煌河は「何、聞こえない〜」と軽い口調で言うものだから、私は「忘れるわけないでしょ!」と声を荒らげた。
目を丸くして私を見つめる煌河に、私はハッとして目を逸らしてこう言った。
「私のこと、振ったもの……」
そういうと煌河はふっと微笑んではこちらに歩み寄ってくるので、私は強がって「何が面白いのよ!」と言うと唐突に抱き寄せられた。
耳元で直接かかる息、そして「ねぇ」と言われて思わず顔が熱くなる。でも我に返って「いや、やめて!」と抵抗すると今度は言葉を遮るように優しくキスをされた。
ぽかんとする私を煌河はクスッと笑って、
「昔のことはごめん、て言っても許して貰えないと思うけど……」
と言いながら私の頬を手で優しく撫でる。
私が何も言えずに煌河を見つめていると、煌河は私の腰を抱き寄せてはこう言った。
「俺と付き合ってくれない?」
私は「そ、そんなこと言われたって……私……」と言っては俯く。すると煌河は「え……もしかしてもう彼氏いるとか?」と言うので、思わず「もう別れたわよ!」と言ってしまった。
「いたんだ、彼氏」
「浮気されたけど……」
と胸の傷をえぐられながらも質問に答えた。そう言えば煌河は「は?浮気?」と血相を変えて言うもので。
「まぁ……」
「やな奴だな、別れて正解だよ」
と私の頭を撫でては、また抱き寄せてくる。
照れ隠しじゃないけれど、
「そんなことよりオムライス……」
と言うと煌河は目を丸くして、
「ん、食べる」と言った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

それから煌河はもっもっと勢いよくオムライスを食べては「ふふ、美味しい」と笑って言ってくれた。
……やだ、私何嬉しくなってるのよ。

食べ終えてお皿を洗っていると、背後から抱きすくめられて「それで、さっきの返事は?」と言ってはぎゅっと抱きしめる力を強くした。
「返事って?」
「俺と付き合ってって言ったじゃん」
そんな言葉に私はどこかカチンときて、
「なによ、私の事昔振ったじゃない!」
と言い返すと、「それはそれ、これはこれ」と言う。意味がわからない。
「そんなの……すぐに、うんいいわよ、なんて言えるわけないでしょ!」
そう強く言うと煌河は頬をふくらませて「ぶー」と言ってはバックハグのまま私の頬に頬擦りをした。
すると彼は突然「ねぇ?ちゅーしたい」と、
唐突に言ったのだ。さっきから意味がわからない……のに、心拍数が上がってるのがわかる。
私がそっと振り返ると、彼は「いいってこと?」と私の頬を撫でる。
私は、頷いていた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お皿を片付けたあと。

「……んぅ…、っふぅ」
キスしたい、って言っていたけれど。
ここまで深いキスだとは思わなかった。ソファーの上で彼に押し倒されて、角度を変えながら何度も唇を貪られる。ちゅっちゅっと啄まれては、私の口からは甘い声が漏れる。
舌を絡められて、静かな部屋に艶かしい水音が響く。私は恥ずかしくて、耐えられなくて、
「ま、まって……」と彼を止めた。
「なぁに?……もっとしたいんだけど」
「ここまでしてとは言ってないわ……!」
と顔を赤くしていえば、彼は口角を上げて「そぉ?体は嬉しそうだけど」と首筋をつぅと指先で撫でた。思わず出てしまう甲高い甘い声。
煌河は私をぎゅっと抱きしめては、「ベッド……行こ?」と耳元で囁いた。
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