自惚れ、アディクト
「いいなあ。やっぱ永遠も合コン行こ?」
「行かんって決めたもんは行かんで」
「……チェッ」

「オレも次は年上にしよ」と、愁が惣菜パン片手にぼやく。それを横目に俺は初花へLINEを送る。

《今日ういかんとこ行っていい?》

《何時になりそう??》

《四時くらい》

《わかった〜!愛央の好きなアイス買っておくね》

ふわっふわな猫が、ご機嫌なウィンクをしてるスタンプが続けて届く。俺は、同じデザインのうさぎのスタンプで返事した。

初花との付き合いは一年だ。
俺のひとつ上で、普通に可愛いし重たくないし、優しいし、甘やかしてくれる。

………まあ、ちょっと堅いけど。

⸝⸝꙳

——パチンッ!

ベッドの上で乾いた音が響いた。


「(引っ叩かれた。いてぇ)」

胸、触っただけだっての。
普通、そんな思いっきり平手打ちするか?

「初花……」


名前を呼ぶが反応ナシ。
俯き加減の初花を追いかけて、顔ごと覗くと、カールのかかった睫毛に覆われた大きな瞳が薄らと影を宿している。手を伸ばそうにも今さっき、叩かれたところなので躊躇う。

じい…と、無言で見つめた。初花がはだけたブラウスを直して背中を向ける。それを後ろから抱きしめた。


「ういか。ういかちゃん。………ういかサン」
「ねえ、当たってる」
「わざと」

「…………」
「…………」

「もう〜〜っ」


初花が振り返り、俺の頬をぎゅっと抓った。
唇をツンと尖らせて。「何回も言ってるけど」と、釘を刺す。


「愛央が高校卒業するまで、しないから」


マジか。
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