自惚れ、アディクト
𓈒 𓏸𓈒𓂂𓂃♡

久しぶりに残業ナシ。定時に上がることができた。

ご褒美にパティスリーで高いショートケーキを買って。ボーナスが出たから、新しいルームウェアも揃えて。自分のご機嫌を取るの。

一人暮らしのアパートに帰宅すると、仕事の日の勝負服は脱ぎ捨て、楽ちんなブルーチェック柄ワンピースに早着替え。今日の私は偉いから、洗濯だってすぐ回す。

覗いた冷蔵庫の中は…お水とヨーグルトと、卵に野菜と少し物足りない。

「ご飯作るの面倒だなぁ」

溜め息混じり。ソファーに身体を倒して横になる。

目、閉じたら寝ちゃいそー…。

瞼が閉じかかるが「んぅ…。メイク落とさなきゃ」と、なんとかぱちりと開けた。

通知もぽこぽこ私を呼ぶ。

インスタ?漫画アプリ?それとも……。
テーブルに置いたスマホを手繰り寄せ、確認する。

リボン素材を集めたお気に入りの壁紙に、いとちゃんのメッセージが連なっていた。

《あおにいと!?うそ〜〜!?》
《結莉ちゃん大丈夫だった!?》

泣き顔のスタンプまで添えられている。

だいじょうぶ…って?

《仕事の打ち合わせしただけだよ》

私は、柔らかなイラストのうさぎが、グッと指を立てているスタンプでお返事。

《ナルホド…》
《結莉ちゃん、ご飯食べた?》

と、話は別方向に流れた。

《まだ〜〜😞💭暑くてやる気起きないの🥲》

《わかる!わたしも自炊してない😂今ね、飲んでるとこなの🍺✨来る??》

美味しそうな羽付き餃子の写真も届く。
食欲が湧いた。ぐぅ…と、お腹が鳴るんだ。
返事は決まってるの。

《行く!》
< 30 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop