自惚れ、アディクト
《おめでとう》と、それぞれが続けてメッセージを送信した。俺は、嬉しそうに拍手する流行り物のキャラスタンプを添えた。

《ありがと また戻って来たらよろしく》

「独身がオレらだけになってしもうた」そう、苦そうに話す永遠を眺め、セフレの一人から届いたLINEの中身を開く。

《夜、空いてる?暇だったりしないの🥺❤️‍🔥?》

《すげー暇》

こっちにもスタンプを送りつけた。
眠たそうに欠伸するハチワレを。

《会えるけど、どうする?》

すると、既読がすぐに浮かび上がる。

《え、会いたい💓》

オーケーと、親指を立てる絵文字を押す。


「愛央ちんは……この状況わかってへんなぁ」

「なんのこと?」

「ほんまに今、頑張らんかったら一生このままかもしれへんで?」

「……は、いいじゃん」

「よくないねん」

「オレもアプリ入れてみよかな…」と、永遠が愚痴っぽく零す。愁の結婚が余程、狼狽えたのか、さっきまでの陽気が萎んでいる。唇を尖らせる永遠に問うた。

「んなことよりさぁ、永遠が前に言ってた子とは、どうなったんだよ」

「あ〜〜〜…。今、聞く感じ?」

「もち」


俺は、意地悪に微笑んだ。
「わかりましたよ」と、観念した永遠が話そうとした瞬間。永遠の視線がゆら…と、違う方向を定めた。


「え。なんか、あの子こっち見てへん?」
< 44 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop