「譲れない、彼女。」
第5話 「譲れない、彼女。」
卒業式。
卒業証書授与が始まった。
一組の沙和が、
先に名前を呼ばれる。
凛としている沙和。
きれいだ。
担任の先生が、名前を読み上げる。
「藤田 沙和」
「はい!」
体育館中に、
はっきりとした返事が響いた。
壇上から降り、
席へ戻る途中、
ふと、
沙和と目が合う。
――次は、倫也の番だよ。
そんなふうに
言われた気がした。
「加藤 倫也」
「……はい!」
俺なりに、
精一杯の声で返事をした。
一組の前を通る時、
沙和を見る。
沙和は、
ニコッと笑った。
俺も、
小さく頷く。
無事に卒業式を終えた。
卒業証書とアルバムを持ち、
教室を出る。
もう一度、
振り返って教室を見渡した。
もう、
この教室に戻ることはないんだ。
卒業って、
嬉しいだけじゃないんだな。
そう思った。
正門の前では、
みんなが写真を撮っていた。
どこを見ても、
笑顔ばかり。
その中から、
俺は沙和を見つけた。
「沙和!」
振り向いた沙和が、
駆け寄ってくる。
俺は、
そっと手を引いた。
「沙和。
一緒に写真、撮ろ」
「うん」
一緒の制服を着るのは、
今日が最後。
でも、
俺たちが終わるわけじゃない。
これからも、
沙和が
俺の彼女であることは
変わらない。
沙和は、
譲れない、
俺の彼女だ。
卒業証書授与が始まった。
一組の沙和が、
先に名前を呼ばれる。
凛としている沙和。
きれいだ。
担任の先生が、名前を読み上げる。
「藤田 沙和」
「はい!」
体育館中に、
はっきりとした返事が響いた。
壇上から降り、
席へ戻る途中、
ふと、
沙和と目が合う。
――次は、倫也の番だよ。
そんなふうに
言われた気がした。
「加藤 倫也」
「……はい!」
俺なりに、
精一杯の声で返事をした。
一組の前を通る時、
沙和を見る。
沙和は、
ニコッと笑った。
俺も、
小さく頷く。
無事に卒業式を終えた。
卒業証書とアルバムを持ち、
教室を出る。
もう一度、
振り返って教室を見渡した。
もう、
この教室に戻ることはないんだ。
卒業って、
嬉しいだけじゃないんだな。
そう思った。
正門の前では、
みんなが写真を撮っていた。
どこを見ても、
笑顔ばかり。
その中から、
俺は沙和を見つけた。
「沙和!」
振り向いた沙和が、
駆け寄ってくる。
俺は、
そっと手を引いた。
「沙和。
一緒に写真、撮ろ」
「うん」
一緒の制服を着るのは、
今日が最後。
でも、
俺たちが終わるわけじゃない。
これからも、
沙和が
俺の彼女であることは
変わらない。
沙和は、
譲れない、
俺の彼女だ。


