思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「いらっしゃい」
店主に暖かく迎えられる己の姿を目にしたヴァドリックは「何故こんなところに女王が自ら足を踏み入れるのか」と理解できない様子を見せている。
相手が幼馴染であれば、ここに訪れた理由を1から100までを話し合っていたかもしれない。
しかし、彼はまだ護衛騎士になったばかり。
元騎士団長を務めていた実力は当然認めているが、交流を深めようという気はなかった。
彼は寡黙で、真面目な人だ。
自分との雑談も、嫌がる可能性が高い。
職務を全うさえしてくれたら、わざわざ軽口を叩き合えるほどに仲良くなる理由などないと考えたからだった。
「女王の頼まれものを、取りに来たわ」
「合言葉は?」
「ベゼルノーチェ王国の真なる月に敬愛を、紫の薔薇に祝福を」
「はいよ。頼まれた品だ」
「ありがとう」
偏屈な店主があらかじめ決めてあった合言葉を耳にした直後、裏から箱に入った短剣を取り出してくる。
その手触りに問題がないのをしっかりと確認してから、再び箱へ収納し、手提げ袋に入れてもらう。
その後、手綱をしっかりと握りしめた。
店主に暖かく迎えられる己の姿を目にしたヴァドリックは「何故こんなところに女王が自ら足を踏み入れるのか」と理解できない様子を見せている。
相手が幼馴染であれば、ここに訪れた理由を1から100までを話し合っていたかもしれない。
しかし、彼はまだ護衛騎士になったばかり。
元騎士団長を務めていた実力は当然認めているが、交流を深めようという気はなかった。
彼は寡黙で、真面目な人だ。
自分との雑談も、嫌がる可能性が高い。
職務を全うさえしてくれたら、わざわざ軽口を叩き合えるほどに仲良くなる理由などないと考えたからだった。
「女王の頼まれものを、取りに来たわ」
「合言葉は?」
「ベゼルノーチェ王国の真なる月に敬愛を、紫の薔薇に祝福を」
「はいよ。頼まれた品だ」
「ありがとう」
偏屈な店主があらかじめ決めてあった合言葉を耳にした直後、裏から箱に入った短剣を取り出してくる。
その手触りに問題がないのをしっかりと確認してから、再び箱へ収納し、手提げ袋に入れてもらう。
その後、手綱をしっかりと握りしめた。