思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「自分がどれほど危険な目に遭っていたのか自覚できてねぇ女王陛下には、しっかりと身体に教え込む必要がありそうだな……?」

 その直後、ゾワゾワとくすぐったい気持ちと、触れ合った場所がビリビリと甘く痺れるような感覚に陥る。
 リベルラは紫色の瞳を白黒とさせて驚く。
 そんな妻の姿を満足そうに見つめたあと、彼は己の手を離れないようにしっかりと絡めて、歩き出す。

「行くぞ」
「ちょ、ちょっと! 引っ張らないで……!」

 こうして2人は王家の家紋が刻み込まれた馬車の前で静かに夫妻の帰りを待つクロドノルン卿と合流し、裏路地で伸びたリガルドを彼に任せると、王城ヘと戻った。
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