思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(少し、大人げなかったかしら……)
これから、夫婦として生きていくのだ。
嘘でもいいから、表面上は彼に好意的に接しておくべきだったかもしれない。
リベルラが先ほどまでの態度を心の中で反省した直後、聞き取りづらい声で野良犬が呟いた。
「こりゃ1日でも早く、女王様のお眼鏡に叶う男になれるよう、頑張るしかなさそうだな……」
彼は女王の信頼を勝ち取るため、努力をする気があるらしい。
だが、自分はどうしてもその言葉を前向きに捉えられなかった。
(彼を心の底から深く愛する未来なんて、本当に訪れるのかしら……)
それは、きっと――。
最愛の人に対する想いが、今もまだ胸の奥底に残っているせいなのだろう。
――リガルドはくすんだ金色の髪と深い緑の瞳を持つ物腰柔らかな護衛騎士であり、モルデント伯爵家の嫡男だ。
対するガルドラは、藍色の髪に銀色の瞳がミステリアスな印象を与える、どこの馬の骨かもわからぬ野良犬だった。
これから、夫婦として生きていくのだ。
嘘でもいいから、表面上は彼に好意的に接しておくべきだったかもしれない。
リベルラが先ほどまでの態度を心の中で反省した直後、聞き取りづらい声で野良犬が呟いた。
「こりゃ1日でも早く、女王様のお眼鏡に叶う男になれるよう、頑張るしかなさそうだな……」
彼は女王の信頼を勝ち取るため、努力をする気があるらしい。
だが、自分はどうしてもその言葉を前向きに捉えられなかった。
(彼を心の底から深く愛する未来なんて、本当に訪れるのかしら……)
それは、きっと――。
最愛の人に対する想いが、今もまだ胸の奥底に残っているせいなのだろう。
――リガルドはくすんだ金色の髪と深い緑の瞳を持つ物腰柔らかな護衛騎士であり、モルデント伯爵家の嫡男だ。
対するガルドラは、藍色の髪に銀色の瞳がミステリアスな印象を与える、どこの馬の骨かもわからぬ野良犬だった。