思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
リベルラは寝室と廊下に繋がる扉の前で、来客と口論を続ける護衛騎士に視線を移す。
「陛下への用事はすべて、王配へ話を通すようにとのお達しです」
「皆、リベルラ様に何かあったのではないかと、心配しております! どうか、一目でいいのです! 会わせて頂けませんか……!」
「お引き取りください」
ヴァドリックはどれほど懇願されても、来客を一歩たりとも室内へ招き入れる様子がない。
仕事に忠実と言えば聞こえはいいが、本来の主たる自分の意思を無視してまで王配の命令に従う理由がわからず、首を傾げた。
(クロドノルン卿はどうして、ガルドラの命令に従うのかしら……?)
考えられる可能性があるとすれば、1つしかない。
市井へ向かった視察の一件でリベルラを守れなかったことを深く反省し、夫の命令を聞くことで挽回しようとしているのだろう。
(やはり自分の目で、状況を確認する必要がありそうね……)
リベルラは音を立てないように気をつけながら、寝台から立ち上がる。
その後、息を潜めて暖炉の中へ移動し、壁へ手をつく。
すると――。
「陛下への用事はすべて、王配へ話を通すようにとのお達しです」
「皆、リベルラ様に何かあったのではないかと、心配しております! どうか、一目でいいのです! 会わせて頂けませんか……!」
「お引き取りください」
ヴァドリックはどれほど懇願されても、来客を一歩たりとも室内へ招き入れる様子がない。
仕事に忠実と言えば聞こえはいいが、本来の主たる自分の意思を無視してまで王配の命令に従う理由がわからず、首を傾げた。
(クロドノルン卿はどうして、ガルドラの命令に従うのかしら……?)
考えられる可能性があるとすれば、1つしかない。
市井へ向かった視察の一件でリベルラを守れなかったことを深く反省し、夫の命令を聞くことで挽回しようとしているのだろう。
(やはり自分の目で、状況を確認する必要がありそうね……)
リベルラは音を立てないように気をつけながら、寝台から立ち上がる。
その後、息を潜めて暖炉の中へ移動し、壁へ手をつく。
すると――。