思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「それと、アツパイダ伯爵が生前関わりのあった人物に、モルデント伯爵がいないか探ってくれ」
「そちらは、すでに調査済みです」
「おお、さすがあいつの右腕。頼りになるじゃねぇか」
「陛下の補佐をするのが、私の役目ですので!」
「どうだった?」
「結果は……」
宰相の報告は、途中で中断された。
執務室に繋がる扉が外側から開き、血相を変えたヴァドリックが姿を見せたからだ。
「ガルドラ!」
「おい。リベルラのそばを離れるなって、言ったはずだぜ」
「すまない。また……」
「ってことは、やっぱりこの気配は本物か」
護衛騎士は夫を名前で呼んだあと、申し訳なさそうに唇を噛み締めた。
その直後、すべてを口にせずとも状況を悟ったガルドラの視線が、こちらへゆっくりと向けられる。
「かくれんぼは、終わりだぜ。女王陛下」
リベルラは隠し通路に隠れたまま、逡巡を繰り返す。
何事もなかったかのように踵を返そうにも、足音1つ立てただけでここに隠し通路があると露呈してしまう可能性を恐れたからだ。
「そちらは、すでに調査済みです」
「おお、さすがあいつの右腕。頼りになるじゃねぇか」
「陛下の補佐をするのが、私の役目ですので!」
「どうだった?」
「結果は……」
宰相の報告は、途中で中断された。
執務室に繋がる扉が外側から開き、血相を変えたヴァドリックが姿を見せたからだ。
「ガルドラ!」
「おい。リベルラのそばを離れるなって、言ったはずだぜ」
「すまない。また……」
「ってことは、やっぱりこの気配は本物か」
護衛騎士は夫を名前で呼んだあと、申し訳なさそうに唇を噛み締めた。
その直後、すべてを口にせずとも状況を悟ったガルドラの視線が、こちらへゆっくりと向けられる。
「かくれんぼは、終わりだぜ。女王陛下」
リベルラは隠し通路に隠れたまま、逡巡を繰り返す。
何事もなかったかのように踵を返そうにも、足音1つ立てただけでここに隠し通路があると露呈してしまう可能性を恐れたからだ。