思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(じっとしていれば、きっとバレないわ……)
王城に避難通路があると知るのは、王族だけだ。
夫にはバレないと高を括り、どんなに探しても妻の姿が見当たらず「気の所為」だと結論づけるのを静かに待ち続ける道を選んだのだが――。
「見つけた」
「きゃ……っ!?」
どうやらそれは、誤った選択だったらしい。
彼は当然のように暖炉の中にある点検口へと繋がる金網を外すと、小さく身を丸めて大人しくしていたリベルラをひょいっと持ち上げ、外に出す。
「へ、陛下……!?」
ヴァドリックと宰相たちはまさか、自室へ閉じ込めたはずのリベルラがこの場に現れるなど思いもしなかったのだろう。
驚きを隠せぬ様子で、絶句する。
「だから、何度も言ったろ。こいつには脱走グセがあるから、きちんと見張っていろって……」
夫が呆れた声を発する中、銀色の瞳が剣呑な色を宿す姿を直視してしまった。
リベルラは己の身に危機が迫っていると悟り、慌てて彼の腕から抜け出ようと試みる。
王城に避難通路があると知るのは、王族だけだ。
夫にはバレないと高を括り、どんなに探しても妻の姿が見当たらず「気の所為」だと結論づけるのを静かに待ち続ける道を選んだのだが――。
「見つけた」
「きゃ……っ!?」
どうやらそれは、誤った選択だったらしい。
彼は当然のように暖炉の中にある点検口へと繋がる金網を外すと、小さく身を丸めて大人しくしていたリベルラをひょいっと持ち上げ、外に出す。
「へ、陛下……!?」
ヴァドリックと宰相たちはまさか、自室へ閉じ込めたはずのリベルラがこの場に現れるなど思いもしなかったのだろう。
驚きを隠せぬ様子で、絶句する。
「だから、何度も言ったろ。こいつには脱走グセがあるから、きちんと見張っていろって……」
夫が呆れた声を発する中、銀色の瞳が剣呑な色を宿す姿を直視してしまった。
リベルラは己の身に危機が迫っていると悟り、慌てて彼の腕から抜け出ようと試みる。