思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「勝ち気な紫色の瞳が欲に屈して、とろんと潤んできた……」
彼はくいっと顎を引いてこちらの顔を上に向かせると、目元へ優しく口づけた。
どうやらリベルラが自らの手によってあられもない姿を晒すのが、嬉しくて仕方がないようだ。
銀色の瞳が、細められる。
(ガルドラが触れると、頭がぼーっとして、何も考えられなくなってしまうわ……)
己がこの国に君臨する女王だと忘れるくらいに幸せな気持ちに包まれるのが、何故なのか。
それは考えなくても、すぐに答えが出た。
(1人の女性として、愛してくれるからだわ……)
リベルラは父親が命を落としてから、いつだって人を寄せつけぬ気高き女王として立ち振舞ってきた。
それは、王族として生まれたことを誇りに思っているからこそだ。
『己の幸せよりも、民の幸福を考えよ』
優先されるべきはこの国を統べる自分ではなく、この国で生きとし生けるすべての国民だ。
幼い頃から父親にそう何度も言い聞かせられてきた己にとって、王冠を頭に被ったあの日から、いつだって己の幸せは二の次だった。
彼はくいっと顎を引いてこちらの顔を上に向かせると、目元へ優しく口づけた。
どうやらリベルラが自らの手によってあられもない姿を晒すのが、嬉しくて仕方がないようだ。
銀色の瞳が、細められる。
(ガルドラが触れると、頭がぼーっとして、何も考えられなくなってしまうわ……)
己がこの国に君臨する女王だと忘れるくらいに幸せな気持ちに包まれるのが、何故なのか。
それは考えなくても、すぐに答えが出た。
(1人の女性として、愛してくれるからだわ……)
リベルラは父親が命を落としてから、いつだって人を寄せつけぬ気高き女王として立ち振舞ってきた。
それは、王族として生まれたことを誇りに思っているからこそだ。
『己の幸せよりも、民の幸福を考えよ』
優先されるべきはこの国を統べる自分ではなく、この国で生きとし生けるすべての国民だ。
幼い頃から父親にそう何度も言い聞かせられてきた己にとって、王冠を頭に被ったあの日から、いつだって己の幸せは二の次だった。