思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(夫がいる生活が当たり前になった時……。私はちゃんと言葉にして、好意を伝えられるのかしら……?)

 現段階で未来を憂いたところで、どうにもならない。
 今は与えられる快感を思う存分享受し、幸せな気持ちに包まれながら、行為を終えた。

 初夜の際は「野蛮な野良犬に穢されてしまった」と涙したが――。

(今はそれほど、不快感を感じない……。むしろ、彼が気持ちよくなってくれたのが嬉しいと感じるわ……)

 リベルラは多幸感に包まれ、身体の奥底から迫り上がってくる電流のような甘い痺れへ抗うことなく、素直に享受した。

「ほんと、どうしようもねぇな……」

 紫色の瞳を覆い隠す邪魔な前髪を退ける手つきは、とても優しい。
 夫は不敵な笑みを浮かべて、こちらを挑発した。
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