思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「また、何も言わずに抜け出したのかよ。いい加減、お転婆女王は卒業してくれねぇか? なぁ、リベルラ」
そうして、護衛騎士から己が姿を消したと言う報告を受けて待機していたであろう夫の胸へ、両手を広げて飛び込んだ。
それは今すぐに、伝えなければいけない最重要事項があったからだった。
「リガルドが、あなたの殺害を企てているわ……!」
「へぇ?」
「余裕ぶっている場合じゃないのよ!」
リベルラは真っ青な顔で、彼の胸元を掴んだ。
離れないように、強く。
(これではまるで、死んでほしくないと懇願しているみたいね……)
初めて出会った時は、大嫌いだった。
この人さえいなくなれば、リガルドと結婚できると思っていたから。
なのに、いつの間にか――。
自分でも気づかぬうちに、彼がなくては存在になりつつある。
リベルラは唇を噛み締め、紫色の瞳を潤ませた。
「やっと、俺を優先してくれたな」
みっともなく泣き縋ることなく、気高き女王らしく涙を堪える姿はガルドラのお気に召したようだ。
彼はプラチナブロンドの髪を手櫛で撫でつけながら、リベルラを安心させるように耳元で囁いた。
そうして、護衛騎士から己が姿を消したと言う報告を受けて待機していたであろう夫の胸へ、両手を広げて飛び込んだ。
それは今すぐに、伝えなければいけない最重要事項があったからだった。
「リガルドが、あなたの殺害を企てているわ……!」
「へぇ?」
「余裕ぶっている場合じゃないのよ!」
リベルラは真っ青な顔で、彼の胸元を掴んだ。
離れないように、強く。
(これではまるで、死んでほしくないと懇願しているみたいね……)
初めて出会った時は、大嫌いだった。
この人さえいなくなれば、リガルドと結婚できると思っていたから。
なのに、いつの間にか――。
自分でも気づかぬうちに、彼がなくては存在になりつつある。
リベルラは唇を噛み締め、紫色の瞳を潤ませた。
「やっと、俺を優先してくれたな」
みっともなく泣き縋ることなく、気高き女王らしく涙を堪える姿はガルドラのお気に召したようだ。
彼はプラチナブロンドの髪を手櫛で撫でつけながら、リベルラを安心させるように耳元で囁いた。