思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
 あれから夫妻は護衛騎士と協力し、万全な警備体制を敷いた。
 これまでは体術に長けたガルドラは「自分に護衛なんかいらない」と豪語していたが、こちらからしてみれば、彼の過信を真に受けて最悪の結末を迎えるのだけは避けたい。

 結局、ヴァドリックの伝手を辿り、騎士団から信頼のおける人間を派遣してもらうことになり、夫にも専任の護衛騎士がついた。

「四六時中監視される生活って、ほんとに窮屈だよなぁ。疲れが溜まって、仕方がねぇや」

 スラム街で1人、ふらふらと好き勝手に生きる生活に慣れきってしまっているせいだろう。
 どうやら、四六時中誰かと一緒にいるのは性に合わないようだ。

「早く問題が解決してほしいぜ」


 寝台の上でそうぼやく彼は、命を狙われているとは思えないほどに余裕綽々で、普段と変わらない。
 そんな夫の様子を一番近くで見ているリベルラや護衛騎士たちのほうが、どうにかなってしまいそうだ。
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