思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(闘技大会の優勝者を王配にするという触れ込みだもの。結婚相手が、武術に長けた年配の可能性だってあった……)
そんな中で、己とほど近い年頃の彼が勝者になったのは、ある意味では僥倖だ。
リベルラが口元だけを綻ばせて作り笑顔を浮かべた直後、それに釣られるような形で嬉しそうなガルドラの声が聞こえてきた。
「そいつは、よかっ……」
だが、彼の言葉は最後まで紡がれなかった。
馬車が勢いよく揺れ、リベルラが悲鳴を上げたせいだ。
「きゃあ!?」
ガルドラは「危ない」と警告を口にする暇もなく、バランスを崩して前方へ倒れかけた己を、しっかりと抱き留めてくれた。
「おっと。陛下を乗せているっていうのに、随分と危ねぇ運転だな……。酔っ払ってんのか?」
ガルドラが耳元で悪態つくたび、吐息が当たる。
むず痒さに思わず身じろぎした直後、彼の胸元に自らの指先が触れているのに気づいた。
(よく、鍛えられているわ……)
感覚を確かめるため、ペタペタとそこを不躾になぞる。
リガルドとは比べ物にならないほど、鍛え抜かれた肉体美。
それに感動して胸を高鳴らせる自分に、困惑した。
そんな中で、己とほど近い年頃の彼が勝者になったのは、ある意味では僥倖だ。
リベルラが口元だけを綻ばせて作り笑顔を浮かべた直後、それに釣られるような形で嬉しそうなガルドラの声が聞こえてきた。
「そいつは、よかっ……」
だが、彼の言葉は最後まで紡がれなかった。
馬車が勢いよく揺れ、リベルラが悲鳴を上げたせいだ。
「きゃあ!?」
ガルドラは「危ない」と警告を口にする暇もなく、バランスを崩して前方へ倒れかけた己を、しっかりと抱き留めてくれた。
「おっと。陛下を乗せているっていうのに、随分と危ねぇ運転だな……。酔っ払ってんのか?」
ガルドラが耳元で悪態つくたび、吐息が当たる。
むず痒さに思わず身じろぎした直後、彼の胸元に自らの指先が触れているのに気づいた。
(よく、鍛えられているわ……)
感覚を確かめるため、ペタペタとそこを不躾になぞる。
リガルドとは比べ物にならないほど、鍛え抜かれた肉体美。
それに感動して胸を高鳴らせる自分に、困惑した。