思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「失礼いたします。陛下。騎士団長ヴァドリック。ガルドラをお連れいたしました」
「入りなさい」
陛下の許可を得て、異母兄弟は揃って王の寝室へ足を踏み入れる。
床に伏せる国王はやせ細り、覇気がない。
視線を動かすのがやっと、と言うような様子で、2人の姿を確認する。
その後、ガルドラ達が枕元に置かれた丸椅子へ揃って腰を下ろしたのを確認し、彼は静かに語り出す。
「幼い頃から、言い聞かせておったのだ。家宝は意中の相手に、託せと……」
陛下が何を言っているのかわかるのは、自分だけだ。
ガルドラは無言で、リベルラから預かったペンダントを服の下から取り出す。
彼はそれをしっかりと視界に捉えると、小さく頷く。
その後、苦しそうに声を発した。
「娘は今、モルデント伯爵家の息子に、想いを寄せておる。しかし、あやつは駄目だ。王配となる、資格が乏しい……」
遠くを見つめる瞳に映るのは、ここにはいない愛娘の姿だ。
彼は王としてではなく、1人の父親として、リベルラの将来を憂いていた。
「入りなさい」
陛下の許可を得て、異母兄弟は揃って王の寝室へ足を踏み入れる。
床に伏せる国王はやせ細り、覇気がない。
視線を動かすのがやっと、と言うような様子で、2人の姿を確認する。
その後、ガルドラ達が枕元に置かれた丸椅子へ揃って腰を下ろしたのを確認し、彼は静かに語り出す。
「幼い頃から、言い聞かせておったのだ。家宝は意中の相手に、託せと……」
陛下が何を言っているのかわかるのは、自分だけだ。
ガルドラは無言で、リベルラから預かったペンダントを服の下から取り出す。
彼はそれをしっかりと視界に捉えると、小さく頷く。
その後、苦しそうに声を発した。
「娘は今、モルデント伯爵家の息子に、想いを寄せておる。しかし、あやつは駄目だ。王配となる、資格が乏しい……」
遠くを見つめる瞳に映るのは、ここにはいない愛娘の姿だ。
彼は王としてではなく、1人の父親として、リベルラの将来を憂いていた。