思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「気分屋の女王様には、困ったもんだな」
「誰がそうさせたと、思っているのよ……!?」
「俺、か?」

 ガルドラはケラケラと乾いた笑いを口にしたあと首筋に顔を埋めた。
 目元を拭って水気を拭い取っている間、ちゅ、ちゅっと小さなリップ音と共に、首元へ赤い花びらが咲き誇る。

「もっと、して……」

 リベルラはそれを満足そうに眺め、彼の頭部を己の身体へ押しつけた。

「仰せのままに。我が愛しの、女王陛下――」

 2人は時間の許す限り抱き合い、所有印を刻み合う。
 泣きつかれたリベルラは、多幸感でいっぱいに包まれながら眠りについた。
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