思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「幼い頃からずっと、一緒に過ごしてきた! 僕の言葉が、信じられないのか!?」
「当たり前だろうが」
「お前には、聞いていない! 卑しい、野良犬のくせに……!」

 リガルドは未だに、まだ負けを認めるつもりがないらしい。
 何度喚き散らされようとも、似たような主張ばかりを繰り返されたって飽き飽きするだけだ。

(彼は夫の何もかもが、気に食わないようね。ヴァドリック卿に頼んで、連れ出してもらおうかしら……)

 リベルラが退室を命じるべきか悩んでいると、意地汚い笑みを浮かべたガルドラが不穏な提案をし始めた。

「詳しく調査されて困るような過去を持ってんのは、あんたのほうだろ?」
「ガルドラ? あなた、何を言って……」
「なぁ。リガルド」

 いくら最愛の王配と言えども、己の許可なく勝手なことをされては困る。
 慌てて発言を止めようとしたが、尋常じゃない様子で幼馴染が怯え始めた。
< 213 / 241 >

この作品をシェア

pagetop