思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「穢らわしい行為の末に生まれた子であろうとも、半分は公爵家の血を引いているからな。あんたよりは、マシだと思うぜ?」
「黙れ……! 僕から最愛のリベルラを奪った、野良犬め……!」
彼はリガルドが何を叫んだところで、「強風が吹き荒れているなぁ」くらいにしか思わないのだろう。
あの人はのらりくらりと受け流し、待っている。
嵐が、過ぎ去るのを。
(事実を受け入れきれずに泣き叫ぶなんて、女王失格だわ……)
リベルラはこの国を統べる女王だ。
冷静沈着に物事を見極め、たとえ腹心に裏切られたとしても眉1つ動かさずに罰を与えなければならない。
それが亡き父親の跡を継いだ、己の使命だった。
「薄汚い野良犬の言葉など、信じてはいけない! どうか、僕の手を取って……!」
それに――。
リベルラは一度だけ、ヴァドリックを「兄貴」と呼ぶガルドラの姿を見た覚えがある。
(あれは聞き間違いではなく、兄弟だったからなのね……)
こうなるのが嫌だったのであれば、違和感を覚えた時に、ちゃんと聞いておけばよかっただけの話だ。
こうした状況に追い込まれたのは、確認を怠った自分のせいでもある。
「黙れ……! 僕から最愛のリベルラを奪った、野良犬め……!」
彼はリガルドが何を叫んだところで、「強風が吹き荒れているなぁ」くらいにしか思わないのだろう。
あの人はのらりくらりと受け流し、待っている。
嵐が、過ぎ去るのを。
(事実を受け入れきれずに泣き叫ぶなんて、女王失格だわ……)
リベルラはこの国を統べる女王だ。
冷静沈着に物事を見極め、たとえ腹心に裏切られたとしても眉1つ動かさずに罰を与えなければならない。
それが亡き父親の跡を継いだ、己の使命だった。
「薄汚い野良犬の言葉など、信じてはいけない! どうか、僕の手を取って……!」
それに――。
リベルラは一度だけ、ヴァドリックを「兄貴」と呼ぶガルドラの姿を見た覚えがある。
(あれは聞き間違いではなく、兄弟だったからなのね……)
こうなるのが嫌だったのであれば、違和感を覚えた時に、ちゃんと聞いておけばよかっただけの話だ。
こうした状況に追い込まれたのは、確認を怠った自分のせいでもある。