思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(ガルドラが私に出自を隠していたのは、何か理由があるはずよ!)
自分のミスは、自分で挽回するしかない。
リベルラはなんとも言えない表情で己から距離を取ろうとした夫の頬に触れ、静かに声を発した。
「リガルドとガルドラの立場が逆なら、どうしようかと思ったけれど……」
一度言葉を切り、彼の唇を人差し指でなぞる。
銀色の瞳を気持ちよさそうに細める姿は、これまでリガルドを糾弾していた狂犬とは比べ物にならないほどに穏やかだ。
「薄汚い野良犬が、実は血統証つきの番犬だと明らかになった。それを、悲しむ人などいないでしょう」
リベルラは「よしよし」とよく出来た飼い犬を褒めるように彼の髪を乱雑に撫でつけながら、紫色の瞳を妖しく和らげる。
そして――。
誉れ高き女王としての仮面を被り直すと、無様に床へ這いつくばっていたリガルドに向けて、最上級の笑みを浮かべた。
自分のミスは、自分で挽回するしかない。
リベルラはなんとも言えない表情で己から距離を取ろうとした夫の頬に触れ、静かに声を発した。
「リガルドとガルドラの立場が逆なら、どうしようかと思ったけれど……」
一度言葉を切り、彼の唇を人差し指でなぞる。
銀色の瞳を気持ちよさそうに細める姿は、これまでリガルドを糾弾していた狂犬とは比べ物にならないほどに穏やかだ。
「薄汚い野良犬が、実は血統証つきの番犬だと明らかになった。それを、悲しむ人などいないでしょう」
リベルラは「よしよし」とよく出来た飼い犬を褒めるように彼の髪を乱雑に撫でつけながら、紫色の瞳を妖しく和らげる。
そして――。
誉れ高き女王としての仮面を被り直すと、無様に床へ這いつくばっていたリガルドに向けて、最上級の笑みを浮かべた。