思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(ヴァドリック卿には、浮ついた話の1つや2つすらないと、思っていたのだけれど……)
こんなに面白い話があるのならば、彼に嫌がられたとしても、やはり日常的に雑談はしておくべきだったのかもしれない。
リベルラは興味本位で、異母兄弟の会話に割って入った。
「まぁ。婚約者がいらっしゃったの?」
「こいつ、やべぇんだぜ。俺を武術大会で優勝させるために、わざわざ好きな女に婚約破棄を宣言してまで、準決勝に――」
「やめろ。陛下の前で、余計な話をしないでくれ」
闘技大会には、参加表明時点で「独身男性のみ」という制約があった。
我こそはと名乗り出た男性たちが婚約者に別れを告げ、女王の王配に名乗り出ていたのは有名な話だ。
どうやらリベルラは、自分でも知らないうちにヴァドリックの元婚約者を悲しませてしまっていたらしい。
こんなに面白い話があるのならば、彼に嫌がられたとしても、やはり日常的に雑談はしておくべきだったのかもしれない。
リベルラは興味本位で、異母兄弟の会話に割って入った。
「まぁ。婚約者がいらっしゃったの?」
「こいつ、やべぇんだぜ。俺を武術大会で優勝させるために、わざわざ好きな女に婚約破棄を宣言してまで、準決勝に――」
「やめろ。陛下の前で、余計な話をしないでくれ」
闘技大会には、参加表明時点で「独身男性のみ」という制約があった。
我こそはと名乗り出た男性たちが婚約者に別れを告げ、女王の王配に名乗り出ていたのは有名な話だ。
どうやらリベルラは、自分でも知らないうちにヴァドリックの元婚約者を悲しませてしまっていたらしい。