思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
無言でああでもないこうでもないと表情を歪める姿は、見ているだけで面白い。
だが、すぐに飽きてしまった。
(あの様子では、意見が割れているようね……。このまま緊急避難経路に逃げ込んで、姿を眩ませてしまおうかしら?)
脱走癖のある女王なんて言う不名誉な噂を知らしめる時が、来たようだ。
彼らが視界から外れた瞬間を見計らい、一歩ずつ音を立てないように後方へと下がっていく。
(あと少しで、暖炉の中にある隠し通路へ足を踏み入れられそう……)
リベルラがその場へ、ゆっくりとしゃがんだ時だ。
驚きに見開かれた銀色の瞳と、目が合ったのは。
「こら。じゃじゃ馬女王さん? 番犬に何も言わずに行方を晦まそうとするなんざ、いい度胸じゃねぇか」
「ご主人様の言うことを聞こうとせず、お兄さんと話すのに夢中な、あなたが悪いのでしょう?」
「なんで、俺のせいになるんだよ……?」
彼はどうして自分が責められなければならないのかと、難色を示しながらリベルラを抱きしめた。
だが、すぐに飽きてしまった。
(あの様子では、意見が割れているようね……。このまま緊急避難経路に逃げ込んで、姿を眩ませてしまおうかしら?)
脱走癖のある女王なんて言う不名誉な噂を知らしめる時が、来たようだ。
彼らが視界から外れた瞬間を見計らい、一歩ずつ音を立てないように後方へと下がっていく。
(あと少しで、暖炉の中にある隠し通路へ足を踏み入れられそう……)
リベルラがその場へ、ゆっくりとしゃがんだ時だ。
驚きに見開かれた銀色の瞳と、目が合ったのは。
「こら。じゃじゃ馬女王さん? 番犬に何も言わずに行方を晦まそうとするなんざ、いい度胸じゃねぇか」
「ご主人様の言うことを聞こうとせず、お兄さんと話すのに夢中な、あなたが悪いのでしょう?」
「なんで、俺のせいになるんだよ……?」
彼はどうして自分が責められなければならないのかと、難色を示しながらリベルラを抱きしめた。