思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
複雑に入り組んだ王城内の隠し通路へ足を踏み入れ、丁寧に確認するのは地味に時間がかかる。
公務の合間を縫って作業を進め、すべて異常がないと明らかになるまで1か月近くが経過してしまった。
「この王城、広すぎだろ……」
彼がげっそりとした表情で、そうぼやくのも無理はなかった。
全員記憶力はいいほうだが、複雑に曲がりくねった道の選択を一度でも間違えれば、迷子になりかねない状況だ。
毎日のように気を張って入れば、疲弊するのも当然だった。
「泣く子も黙る狂犬が、聞いて呆れるわ」
じっとしているのが苦手なリベルラが「久しぶりに身体を動かせた」と喜ぶ一方、もう一歩も動けないとばかりに女王の膝上に頭を載せて、ぐったりと四肢を投げ出すガルドラは、本当に犬にでもなったかのような錯覚に陥る。
(こういうのも、たまには悪くないわね……)
リベルラは彼が目を瞑ってだらけているのをいいことに、よく手入れが施され、サラサラとした質感の髪を優しく撫でつけた。
公務の合間を縫って作業を進め、すべて異常がないと明らかになるまで1か月近くが経過してしまった。
「この王城、広すぎだろ……」
彼がげっそりとした表情で、そうぼやくのも無理はなかった。
全員記憶力はいいほうだが、複雑に曲がりくねった道の選択を一度でも間違えれば、迷子になりかねない状況だ。
毎日のように気を張って入れば、疲弊するのも当然だった。
「泣く子も黙る狂犬が、聞いて呆れるわ」
じっとしているのが苦手なリベルラが「久しぶりに身体を動かせた」と喜ぶ一方、もう一歩も動けないとばかりに女王の膝上に頭を載せて、ぐったりと四肢を投げ出すガルドラは、本当に犬にでもなったかのような錯覚に陥る。
(こういうのも、たまには悪くないわね……)
リベルラは彼が目を瞑ってだらけているのをいいことに、よく手入れが施され、サラサラとした質感の髪を優しく撫でつけた。