思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「気に入ってくれたか?」
「ええ。この石があなたで、薔薇が私かしら?」
「おう。恋愛結婚をした場合、夫が妻に互いのモチーフを象った指輪を送るのが、一般的なんだろ?」
「そうね。お母様も、お父様から素敵な指輪を贈ってもらったと言っていたわ……」
幼い頃に母親を亡くしたリベルラは、一時期形見の指輪を譲り受けるという話もあった。
しかし、父親が身につけるべきだと、自らの意思で断っていた。
『大人になったら、素敵な伴侶に指輪をプレゼントしてもらうもの!』
そう父親に断言した時に思い浮かべていた人物とは全く異なる人物から、こうして貰い受けることになるなど、当時は考えもしなかったが……。
リベルラはこの選択を、後悔などしていない。
心の底から夫に指輪を手渡されたことを、喜んでいた。
「あんたは俺に、昔から使ってた短剣とおんなじ手触りのもんを、送ってくれただろ?」
「ええ」
「すげぇ、嬉しかった。あれは、兄貴からプレゼントしてもらった、大事なもんだったからな。どんなにボロボロになろうが、絶対に手放せなかった……」
ガルドラは今もなお胸元に肌身離さず持っている短剣を思い浮かべ、切なげに銀色の瞳を緩めた。
「ええ。この石があなたで、薔薇が私かしら?」
「おう。恋愛結婚をした場合、夫が妻に互いのモチーフを象った指輪を送るのが、一般的なんだろ?」
「そうね。お母様も、お父様から素敵な指輪を贈ってもらったと言っていたわ……」
幼い頃に母親を亡くしたリベルラは、一時期形見の指輪を譲り受けるという話もあった。
しかし、父親が身につけるべきだと、自らの意思で断っていた。
『大人になったら、素敵な伴侶に指輪をプレゼントしてもらうもの!』
そう父親に断言した時に思い浮かべていた人物とは全く異なる人物から、こうして貰い受けることになるなど、当時は考えもしなかったが……。
リベルラはこの選択を、後悔などしていない。
心の底から夫に指輪を手渡されたことを、喜んでいた。
「あんたは俺に、昔から使ってた短剣とおんなじ手触りのもんを、送ってくれただろ?」
「ええ」
「すげぇ、嬉しかった。あれは、兄貴からプレゼントしてもらった、大事なもんだったからな。どんなにボロボロになろうが、絶対に手放せなかった……」
ガルドラは今もなお胸元に肌身離さず持っている短剣を思い浮かべ、切なげに銀色の瞳を緩めた。