思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「王配である俺を差し置いて、男と2人きりで密談かよ? 舐められたもんだなぁ?」
「仕方ないでしょう。まだ、婚儀を済ませていないのだから」
「身の潔白は、証明されたかい?」
すると――やってきたのは、ガルドラだった。
野良犬は軽薄そうに見える作り笑顔を浮かべ、書類の束を手にしたヴァドリックと自分を交互に見つめる。
(ここではぐらかしても、無意味ね……)
リベルラはあきれたように肩を竦め、心底残念そうに声を発した。
「残念ながら」
「それはよかった」
ガルドラはちらりと、何かを言いたげに銀色の瞳を騎士団長へ向ける。
彼が後任の護衛騎士になるなど知りもしないため、「さっさと出て行け」という意味が込められているのは明らかだった。
「では、私は失礼します」
ヴァドリックはいずれ王配になるであろう男の不躾な視線を素直に受け止め、一礼する。その後、こちらに一言断ってから姿を消した。
「仕方ないでしょう。まだ、婚儀を済ませていないのだから」
「身の潔白は、証明されたかい?」
すると――やってきたのは、ガルドラだった。
野良犬は軽薄そうに見える作り笑顔を浮かべ、書類の束を手にしたヴァドリックと自分を交互に見つめる。
(ここではぐらかしても、無意味ね……)
リベルラはあきれたように肩を竦め、心底残念そうに声を発した。
「残念ながら」
「それはよかった」
ガルドラはちらりと、何かを言いたげに銀色の瞳を騎士団長へ向ける。
彼が後任の護衛騎士になるなど知りもしないため、「さっさと出て行け」という意味が込められているのは明らかだった。
「では、私は失礼します」
ヴァドリックはいずれ王配になるであろう男の不躾な視線を素直に受け止め、一礼する。その後、こちらに一言断ってから姿を消した。