思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
いつまでも好きだった人へ想いを馳せ、心ここにあらずの様子を民たちの前で曝け出すわけにはいかない。
(無理をしてでも、世界で一番幸せな花嫁のふりをするべきだわ……)
リベルラは数日前まで薄汚れた野良犬としてスラム街で暮らしていたとは思えぬほどに、着飾った姿が様になっている彼へ促した。
「早く、終わらせましょう」
「仰せのままに。我が愛しの、女王陛下」
女王は恭しく頭を垂れたあと、こちらへ差し出された手を取る。
そして、2人並んで控え室から婚儀が行われる広場へと移動した。
そこでは今か今かと、立会人である神父が男女の到着を待っていた。
「これより、婚礼の儀を始めます」
静かな声とともにそう宣言した神職は、粛々と神聖なる儀式を進めていく。
「闘技大会の勝者、ガルドラ。汝は誉れ高きベゼルノーチェ王国で光り輝く一番星の伴侶となり、生涯陛下を愛すると誓いますか」
ガルドラは参列者たちから向けられる不快な視線を諸共せず、堂々と宣言してみせた。
(無理をしてでも、世界で一番幸せな花嫁のふりをするべきだわ……)
リベルラは数日前まで薄汚れた野良犬としてスラム街で暮らしていたとは思えぬほどに、着飾った姿が様になっている彼へ促した。
「早く、終わらせましょう」
「仰せのままに。我が愛しの、女王陛下」
女王は恭しく頭を垂れたあと、こちらへ差し出された手を取る。
そして、2人並んで控え室から婚儀が行われる広場へと移動した。
そこでは今か今かと、立会人である神父が男女の到着を待っていた。
「これより、婚礼の儀を始めます」
静かな声とともにそう宣言した神職は、粛々と神聖なる儀式を進めていく。
「闘技大会の勝者、ガルドラ。汝は誉れ高きベゼルノーチェ王国で光り輝く一番星の伴侶となり、生涯陛下を愛すると誓いますか」
ガルドラは参列者たちから向けられる不快な視線を諸共せず、堂々と宣言してみせた。