思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
ガルドラは立会人に促され、リベルラの表情を覆い隠すヴェールをゆっくりと上部まで取り除く。
こちらを見つめる銀色の瞳は熱っぽく、「リベルラが欲しくて堪らない」と訴えかけている。
リベルラも彼と同じように、この結婚が嬉しくて仕方ないと全身で言い表さなければならないのに――。
残念ながら、そんな余裕はない。
(大丈夫……。練習通りにすれば、いいだけですもの……)
こうして己に何度も言い聞かせ、紫色の瞳をゆっくりと閉じた。
玉座に座ったまま、初めての口づけを交わした時と同じ光景が繰り返される。
唇を数秒間触れ合わせたあと、名残りそうに離れていく。
固唾を呑んでこの光景を観察していた国民達は、2人の門出を祝福した。
「おめでとう!」
リベルラはそれに、ひらりひらりと手を優雅に振って応えた。
「うぉおお! 陛下……! どうしてあんな野良犬とぉおお……!」
黄色い声に交じり、王配になりたがっていた男たちの喚き散らす言葉が聞こえてくる。それが、不愉快で仕方がないのだろう。
こちらを見つめる銀色の瞳は熱っぽく、「リベルラが欲しくて堪らない」と訴えかけている。
リベルラも彼と同じように、この結婚が嬉しくて仕方ないと全身で言い表さなければならないのに――。
残念ながら、そんな余裕はない。
(大丈夫……。練習通りにすれば、いいだけですもの……)
こうして己に何度も言い聞かせ、紫色の瞳をゆっくりと閉じた。
玉座に座ったまま、初めての口づけを交わした時と同じ光景が繰り返される。
唇を数秒間触れ合わせたあと、名残りそうに離れていく。
固唾を呑んでこの光景を観察していた国民達は、2人の門出を祝福した。
「おめでとう!」
リベルラはそれに、ひらりひらりと手を優雅に振って応えた。
「うぉおお! 陛下……! どうしてあんな野良犬とぉおお……!」
黄色い声に交じり、王配になりたがっていた男たちの喚き散らす言葉が聞こえてくる。それが、不愉快で仕方がないのだろう。