思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
 まるで「これで女王は俺だけのもんだ」とこの場にいる全員へ知らしめるかのように、腰を抱いて引き寄せる。
 妻と密着した夫が、満足げな笑みを浮かべているのが印象的だった。

(敵を作ると、あとが怖いとわかっているでしょうに……)

 リベルラは「余計なことをしないで」という意味を込め、ガルドラを睨みつける。
 しかし、夫はその意図に気づいているだろうに、まったく気にする素振りを見せなかった。

(長居は、よくないわね……)

 誓いの言葉を交わし合い、名実ともに夫婦となって婚儀は無事に終了した。
 様々な方面から恨みを買うガルドラと夫婦仲良く表舞台で媚びを売り続けた結果、2人の結婚を祝福できぬ反乱勢力と流血沙汰になっても面倒だ。

 2人は目配せを行って無言で意思疎通を済ませると、教会を後にした。
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