思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(ようやく、終わったわ……)

 婚儀を終えたあと、ほっと一息つく暇もない。
 リベルラの帰りを待ちわびていた使用人達に囲まれ、あっという間に風呂場へ連行された。

「陛下。お体を、清めさせていただきます」

 その言葉を合図に身ぐるみを剥がされ、身体の隅々までピカピカに磨かれる。

(殿方を拐かす香油なんて、本当に効果があるのかしら……?)

 この後は初夜が執り行われるが、彼の前で彼の前で肌を晒す予定はない。
 ただ、2人で一緒に添い寝をするだけなのに、こんな施術を受けなければならないのだろうか?

 リベルラはいつも以上にキラキラと光り輝く自らの肌見つめ、納得がいかない様子で身を清め終える。
 その後、使用人たちの手を借りて夜着に着替えたのだが……。
 ここでも、普段と異なる不思議な出来事が起きた。

(このまま人前に出て、本当にいいのかしら……?)

 リベルラが心配になるのは、無理もない。
 純白のシミューズは恥部こそシルクで作られた下着で覆い隠されているが、その上に纏ったチュールドレスは、リベルラの肌を秘匿する役目を完全に放棄していた。
 つまり、簡単な話が――。
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