思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
(国民よりも愛する男を優先した女。そんなふうに死後も語り継がれるのだけは、絶対に嫌ですもの……)
リベルラは泣き叫びたい気持ちをぐっと堪えると、胸を張って前を向く。
そうして気持ちを切り替えると、勝者の元へと渋々歩みを進めた。
「これはこれは、女王陛下。お会いできて光栄です」
ガルドラは芝居がかった口調とともに、不敵な笑みを浮かべて恭しく頭を垂れる。
リベルラは心底不快で堪らないと言わんばかりに眉を顰めて、彼を見下す。
(本当に、目障りな男ね……)
清潔とは到底言い難いぼろ布を纏い、俯く男をひとしきり観察し終えたあと、静かに命じた。
「楽にしなさい」
「よろしいのですか?」
「闘技大会の勝者に、いつまで経っても最下層の扱いを受けさせるわけにはいかないでしょう」
ガルドラは目線だけをこちらに向け、疑いの眼差しを向けてくる。
それは円形の闘技場をぐるりと囲むように座る観覧客たちも、同じ気持ちだったようだ。
自分たちに向けられる視線が、訝しげなものへ変化していく。
リベルラは泣き叫びたい気持ちをぐっと堪えると、胸を張って前を向く。
そうして気持ちを切り替えると、勝者の元へと渋々歩みを進めた。
「これはこれは、女王陛下。お会いできて光栄です」
ガルドラは芝居がかった口調とともに、不敵な笑みを浮かべて恭しく頭を垂れる。
リベルラは心底不快で堪らないと言わんばかりに眉を顰めて、彼を見下す。
(本当に、目障りな男ね……)
清潔とは到底言い難いぼろ布を纏い、俯く男をひとしきり観察し終えたあと、静かに命じた。
「楽にしなさい」
「よろしいのですか?」
「闘技大会の勝者に、いつまで経っても最下層の扱いを受けさせるわけにはいかないでしょう」
ガルドラは目線だけをこちらに向け、疑いの眼差しを向けてくる。
それは円形の闘技場をぐるりと囲むように座る観覧客たちも、同じ気持ちだったようだ。
自分たちに向けられる視線が、訝しげなものへ変化していく。