思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「失礼いたしますぞ!」
使用人から突然呼びつけられた男は、執務室で直接女王と話し合えるのが嬉しくて仕方がないらしい。
こちらが入室の許可を出す前に、大声で来客を告げた。
「女王の命を受け、馳せ存じました! スラム街へのご支援につきまして――」
アツパイダ伯爵は嬉々として姿を見せたが、リベルラの後方に見知った野良犬の姿があると知り、みるみるうちに表情を青ざめさせた。
「ひ、ひぃ! 狂犬ガルドラ!? き、貴様が、何故ここに……!」
「説明されなきゃ、わかんねぇのかよ? 俺が陛下の、夫になったからに決まってんだろが」
「お、おおお、夫ですと!?」
動揺している辺り、本当に把握していなかったようだ。
(私が口を挟まなくとも、有能な王配が勝手に問題を解決してくれそうね……)
リベルラは夫の活躍を、無言で見守ると決めた。
「こんな稚拙な申請を、よくもまぁ何度もできたもんだ」
ガルドラは妻が口を挟まないのをいいことに、伯爵が提出した申請書の束をバンバンとテーブルへ叩きつける。
使用人から突然呼びつけられた男は、執務室で直接女王と話し合えるのが嬉しくて仕方がないらしい。
こちらが入室の許可を出す前に、大声で来客を告げた。
「女王の命を受け、馳せ存じました! スラム街へのご支援につきまして――」
アツパイダ伯爵は嬉々として姿を見せたが、リベルラの後方に見知った野良犬の姿があると知り、みるみるうちに表情を青ざめさせた。
「ひ、ひぃ! 狂犬ガルドラ!? き、貴様が、何故ここに……!」
「説明されなきゃ、わかんねぇのかよ? 俺が陛下の、夫になったからに決まってんだろが」
「お、おおお、夫ですと!?」
動揺している辺り、本当に把握していなかったようだ。
(私が口を挟まなくとも、有能な王配が勝手に問題を解決してくれそうね……)
リベルラは夫の活躍を、無言で見守ると決めた。
「こんな稚拙な申請を、よくもまぁ何度もできたもんだ」
ガルドラは妻が口を挟まないのをいいことに、伯爵が提出した申請書の束をバンバンとテーブルへ叩きつける。