思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
すぐに駄々を捏ねる子どものように、再びぐずり始める。
その姿は、伯爵家の嫡男とは到底思えなかった。
リベルラは、ちらりと横目で会話に一切参加せず、黙って成り行きを見守っているヴァドリックの姿を確認する。
元騎士団長の瞳も、心なしか冷え冷えとしていた。
きっと、それが余計にリガルドのやるせなさを増幅させているのだろう。
たった一度、勝負に負けた。
それだけで、誰1人として味方のいない状況に追い込まれてしまったのだから――。
「一刻も早く、姿を消してちょうだい」
「え……?」
「私の前から。今すぐに」
「そ、そんな……!」
「それが今のあなたに私が望む、最優先事項よ」
ここまでくると、リガルドと目を合わせるのすらも嫌になる。
リベルラが険しい声で命じてようやく、彼は悟ったようだ。
――これ以上ここにいたところで、決定は覆せないのだと。
「く……っ!」
幼馴染は悔しそうな声を発したあと、執務室から立ち去った。
その姿は、伯爵家の嫡男とは到底思えなかった。
リベルラは、ちらりと横目で会話に一切参加せず、黙って成り行きを見守っているヴァドリックの姿を確認する。
元騎士団長の瞳も、心なしか冷え冷えとしていた。
きっと、それが余計にリガルドのやるせなさを増幅させているのだろう。
たった一度、勝負に負けた。
それだけで、誰1人として味方のいない状況に追い込まれてしまったのだから――。
「一刻も早く、姿を消してちょうだい」
「え……?」
「私の前から。今すぐに」
「そ、そんな……!」
「それが今のあなたに私が望む、最優先事項よ」
ここまでくると、リガルドと目を合わせるのすらも嫌になる。
リベルラが険しい声で命じてようやく、彼は悟ったようだ。
――これ以上ここにいたところで、決定は覆せないのだと。
「く……っ!」
幼馴染は悔しそうな声を発したあと、執務室から立ち去った。