思ってたのと違う! 女王は最愛の騎士ではなく、狂犬と結婚を強要される
「おー、おっかねぇなぁ。あいつ、俺を睨んでいきやがった」
「よく、口を挟まないでいられたわね」
「御主人様に、待てを命じられたからな。狂犬だって褒美を得られると知っていれば、大人しくしていられるんだぜ?」
ガルドラはリベルラの背中から両手を離すと、こちらへくるりと身体を回転させる。
その後向かい合わせになり、その場へゆっくりとしゃがみ込んだ。
どうやら、藍色の髪を「いい子ね」と撫でつけられるのを待ち望んでいるらしい。
(夫婦になる前であれば、どれほど望まれたところで触れたくなかったけれど……)
飴を与えずに鞭を使ってビシバシと叩き続けていると、有能な忠犬が再び狂犬に変貌を遂げかねない。
(今すぐにでも、褒美を与えてあげたいけれど……)
残念ながら、ここには居心地が悪そうにその場に佇み続ける、新たな護衛騎士の姿があった。
リベルラはヴァドリックを一瞥したあと、ガルドラに言って聞かせた。
「もう少しだけ、お預けでもいいかしら?」
「倍の褒美を用意してくれるのなら、喜んで」
夫はこちらの手を取り、掌へ口づける。
それを拒むことなく受け入れながら、リベルラはヴァドリックへ話しかけた。
「よく、口を挟まないでいられたわね」
「御主人様に、待てを命じられたからな。狂犬だって褒美を得られると知っていれば、大人しくしていられるんだぜ?」
ガルドラはリベルラの背中から両手を離すと、こちらへくるりと身体を回転させる。
その後向かい合わせになり、その場へゆっくりとしゃがみ込んだ。
どうやら、藍色の髪を「いい子ね」と撫でつけられるのを待ち望んでいるらしい。
(夫婦になる前であれば、どれほど望まれたところで触れたくなかったけれど……)
飴を与えずに鞭を使ってビシバシと叩き続けていると、有能な忠犬が再び狂犬に変貌を遂げかねない。
(今すぐにでも、褒美を与えてあげたいけれど……)
残念ながら、ここには居心地が悪そうにその場に佇み続ける、新たな護衛騎士の姿があった。
リベルラはヴァドリックを一瞥したあと、ガルドラに言って聞かせた。
「もう少しだけ、お預けでもいいかしら?」
「倍の褒美を用意してくれるのなら、喜んで」
夫はこちらの手を取り、掌へ口づける。
それを拒むことなく受け入れながら、リベルラはヴァドリックへ話しかけた。