失恋した男友達と、ルームシェア始めました
──この部屋は、居心地がよすぎる。


生活リズムもだいたい一緒で、キッチンの動線も、お互い邪魔にならない。

気を抜けば、昔みたいに、「友達」としての距離感で笑っていられる。

だけど、ソファの端っこに座れば、あのキスの感触が、勝手によみがえってくるし。

ベッドの縁に腰をかければ、“もう少しで落ちる橋の手前”みたいな感覚を、簡単に思い出してしまう。


(これ以上ここにいたら、絶対、私、この人に恋とかしちゃうじゃん)


──もうしてるくせに、と頭のどこかが冷静にツッコんでくるのは無視した。



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