失恋した男友達と、ルームシェア始めました
「新しいバイト先で、好きな人ができたって。正直で偉いよな」


そう笑っていたけれど、あの夜、帰り道でポケットの中で震えていた彼の手の感触を、私は忘れられない。


「遥、ゴミ袋どこ入れたっけ」

「ん、シンク下の引き出し」


必要なことだけ口に交わしながら、私たちは、いつもの「友達モード」のまま、黙々と作業を進めていく。

ダンボールが少し減って、座れるスペースができたころ。

テーブルの上のスマホが、小さく震えた。



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