ただいまヒロイン代理中!
「舞さん、お願いです」

「どうしたの? 急に深刻な顔して……」

 舞さんが不思議そうに目をぱちぱちさせた。

 私は前置きもそこそこに、彼女に向かってがばりと深く頭を下げた。

「お願いです! 書きかけの小説の続きを書いてください‼」

「ええっ⁉」

 今の一瞬で、リビングの空気がざわっとした。

「し、詩乃ちゃん……。いったん顔を上げて?」

 言われた通りに顔を上げると、舞さんが困ったように眉尻を下げた。

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