転生したらひとりぼっちだった私、最強国の冷徹大公に拾われる~不愛想な最強保護者のもとで、稀代の才能が花開きました~
しかし、蛇に睨まれたカエルのような彼女は、カインの影に隠れようとするだけで、なにも言葉を発さなかった。
やがて、竜大公は言った。
「聞こえたなら、答えろ」
「ひっ……え? なにも聞こえません、けど……」
「……聞こえぬ、と?」
辺りの空気が凍った。竜大公は表情を変えないが、全体から怒りに満ちた気が放たれた……ような気がした。
アルマの顔色が更に悪くなる。他人の気持ちなんて考えない彼女も、竜大公が機嫌を損ねたのには気づいたらしい。
「あ、あの……なにか問題がございましたでしょうか?」
ただならぬ雰囲気に、慌てたカインがアルマの前に立ち口を挟む。
「別に。ああそうだ。聞きたいことがある」
「なんでしょうか?」
「君にではない」とカインを押しのけ、竜大公は一歩大きく前に出た。そして、卒倒しそうなアルマを冷ややかに見下ろしながら、ペンダントを指さして尋ねたのだ。
「このドラゴンアイをどうやって手に入れた?」
「……え、と……」
「正直に言え」
「……さ、最初から持っていました」
アルマはもう泣きそうだ。本当なら竜大公の祝福を受け、皆に祝われて過ごすはずの誕生祭が、質問攻めにされている。ただでさえ強面の竜大公に、犯罪者のごとく詰問されるなんて生きた心地がしないだろう。
彼女自身も、なんでこんなことになっているのかわからず混乱しているに違いない。
でも、竜大公はなぜあんな質問をしたのかしら? まるで、ドラゴンアイが彼女のものではないような言葉じゃない? そういえば、ドラゴンアイはドラン公国ドラウグル山で産出されるもので、厳しく管理されていると聞く。アルマのかけているドラゴンアイはとても大きいから、特殊なもの……だったとか?
周りの人々も、どういうことかとざわざわし始める。
そんな雰囲気をものともせず、竜大公は絶対零度の眼差しで訝しげに言った。
「……最初から?」
「り、竜大公、ドラゴンアイがどうかしましたか!?」
再度カインが話に割り込む。彼は顔中に玉の汗をかき、必死の形相だ。
「パルティナ国王よ、私はこのドラゴンアイが王女アルマに渡った経緯を知りたい」
「渡った経緯……」
「そうだ」
カインはみるみる顔色が悪くなる。それはアルマの比じゃなかった。体中の血液が一瞬にして失われ、即死状態になったような、そんな表情だった。
やがて、竜大公は言った。
「聞こえたなら、答えろ」
「ひっ……え? なにも聞こえません、けど……」
「……聞こえぬ、と?」
辺りの空気が凍った。竜大公は表情を変えないが、全体から怒りに満ちた気が放たれた……ような気がした。
アルマの顔色が更に悪くなる。他人の気持ちなんて考えない彼女も、竜大公が機嫌を損ねたのには気づいたらしい。
「あ、あの……なにか問題がございましたでしょうか?」
ただならぬ雰囲気に、慌てたカインがアルマの前に立ち口を挟む。
「別に。ああそうだ。聞きたいことがある」
「なんでしょうか?」
「君にではない」とカインを押しのけ、竜大公は一歩大きく前に出た。そして、卒倒しそうなアルマを冷ややかに見下ろしながら、ペンダントを指さして尋ねたのだ。
「このドラゴンアイをどうやって手に入れた?」
「……え、と……」
「正直に言え」
「……さ、最初から持っていました」
アルマはもう泣きそうだ。本当なら竜大公の祝福を受け、皆に祝われて過ごすはずの誕生祭が、質問攻めにされている。ただでさえ強面の竜大公に、犯罪者のごとく詰問されるなんて生きた心地がしないだろう。
彼女自身も、なんでこんなことになっているのかわからず混乱しているに違いない。
でも、竜大公はなぜあんな質問をしたのかしら? まるで、ドラゴンアイが彼女のものではないような言葉じゃない? そういえば、ドラゴンアイはドラン公国ドラウグル山で産出されるもので、厳しく管理されていると聞く。アルマのかけているドラゴンアイはとても大きいから、特殊なもの……だったとか?
周りの人々も、どういうことかとざわざわし始める。
そんな雰囲気をものともせず、竜大公は絶対零度の眼差しで訝しげに言った。
「……最初から?」
「り、竜大公、ドラゴンアイがどうかしましたか!?」
再度カインが話に割り込む。彼は顔中に玉の汗をかき、必死の形相だ。
「パルティナ国王よ、私はこのドラゴンアイが王女アルマに渡った経緯を知りたい」
「渡った経緯……」
「そうだ」
カインはみるみる顔色が悪くなる。それはアルマの比じゃなかった。体中の血液が一瞬にして失われ、即死状態になったような、そんな表情だった。